特許データ報には、次のような特許の質的傾向を示すデータが含まれます。 ● 外部からの注目度 ● 自社の注力度 ● 権利技術の強さ・広さ ストラビジョンでは、PCIとして、質的要素を示す項目を定量化し、各項目にウェイト付けを行うことで特許の総合的な競争力を客観的なデータに基づき分析できるようにしています。
今日、特許をはじめとした知的財産の重要性について論議を呈することはほとんどないでしょう。特許などの知的財産は国、企業、そして社会全体にとって有用な資産であることが共通の認識とされています。知的財産はどのような意味で、もしくはどのような認識のもとで重要と理解されているのでしょうか。 多くの場合、それは各自の経験的、感覚的理解に基づいた判断によるものと考えられます。こうした感覚的認識は非常に重要であるものの、併せてそれだけに頼ることの脆弱さにも留意することが肝要です。特許の価値や意義は何によって判断されるべきかと考えたとき、それは当然に特許の質と量を掛け合わせたものとして考えられます。特許の量は件数によって容易に把握が可能です。しかし、年間20万件に昇る我が国の特許それぞれを同等の質として理解することはできません。 これまで数十年にわたり、特許の重要性を経済的視点から多くの研究者が分析を行ってきました。しかし、その成果が広く社会に説得力を持って認知されるだけの成果につながっているとはいえず、その最大の原因が特許の質に対する評価の方法が十分に開発されてこなかったことによると考えられます。米国特許の引用数などが数少ない、こうした特許の質的研究のひとつであったといえます。しかし、特許のもつ経済的な質としての効果は引用数だけでは測定しきれるものではありません。そこには、企業などの経営実態を取り込んだ複合的な要素が付加される必要があります。 今回、インテクストラ社が開発したストラビジョンのPCI指標は、その意味で国際的にも、おそらく初めて開発された特許の質を複合的に定量化したデータであると考えられます。 特許をはじめとした知的財産の経済的意義を定量的に研究する時、私自身にとってもこうした指標は不可欠のデータとなります。今後、こうしたデータが有効に利用され、感覚的判断を下支えし、企業の合理的な知的財産マネジメントに資することになることが期待されます。